勇者への挑戦/(c)1987 IREM Corp. Licensed from broderbund
ここでは、先代の陰に隠れた悲運なゲームの世界へ案内します。
スペランカー２（勇者への挑戦）。人はこのゲームにどんな思いを抱くのだろうか。 抱くどころか、このゲームのことを知っている人はそう多くはないだろう。
まず、このタイトルがくせものだ。このタイトルはカセットに記されているように"ゆうしゃへのちょうせん"ではなくて、"ゆうじゃへのちょうせん"である。始めてこのゲームのタイトルを見て、こう呼べる奴はめったにいない事が独自の調査で判明した。っていうか、あたりまえだ。
この妙なこだわりから、すでにこのゲームのヤバさがひしひしと伝わってくる。
ちなみに、このゲームはアイレムのファミコン第６作目で、LEDシリーズの最後を飾る作品である。
スタートすると驚くべきことに、この"勇者への挑戦"ではどうやら主人公が３人いるらしい事が分かります。 どんな人達（勇者）なのでしょうか。 その３人とは探検家、エスパー、聖職者です。 名前は特には決まっていないようです。前作との違いはライフ制が採用され、これによって簡単に死ぬ事は無くなりました。 しかしなんといってもこのゲームを独特なものにしている最大の特徴はTOKUシステムを導入した事でしょう。他のゲームにはあまり例を見ないこの特異なシステムの事は、当時ファミマガのレビュー記事を見た時の事を今でも鮮明に覚えている事からも、個人的にはかなり衝撃的な出来事でした。
ちなみにこの"TOKU'とは"徳(virtue)"の事で敵を殺すと上昇し、シカを殺したり閻魔大王に怒られたりすると下がってしまいます。これについては後程詳しく説明します。次に攻撃について説明します。 基本的な攻撃方法には範囲の狭い直接攻撃と広範囲の飛び道具があります。 彼等はそれぞれ自分独自の武器を持っており、探検家はナイフとピストル、エスパーはナイフと超能力の攻撃、聖職者はステッキとマジュツです。ここで聖職者のマジュツは攻撃ではなくて敵の動きをとめる役割をし、オーラはボスにダメージを与えることが出来ます。うまく各キャラクターに違いを持たせているようです。
その昔、人間の世界は妖精の住む光に満ちた世界（フェアリーランド）とつながっていて、共に仲良く幸福に暮らしていたという。 しかしいつの頃からか、人間は“邪悪の神ゲイラ”に心を蝕まれてしまった。妖精は姿を隠し、フェアリーランドもどこにあるのか知る人はいなくなった。こうして、人間の世界は荒れ果て、妖精の存在すら忘れられてしまったのである。 表１.３人の勇者の違い
勇者 直接攻撃 間接攻撃 特殊能力
ナイフ
ピストル
なし
ナイフ
超能力攻撃
テレポート
ステッキ
マジュツ
オーラ
話は前後しますがこのゲームの背景は次のようになっています勇者への挑戦ストーリー
それから長い年月がたったある日、、、。
スペランカーは、地底洞窟のピラミッドで財宝といっしょに、あのフェアリーランドのことを書いた古文書を見つけた！
----、今から１０００年以内、閉じこめられた三人の妖精を助け出すことができれば、人間の世界に再びフェアリーランドの光が降そそぐでしょう。そしてそれは“勇者”のみがな成し得るでしょう。----と。妖精？いったいそれはどこに居るのか。フェアリーランドの光とは何だろう。それより、いったいいつから１０００年以内なのだ、、、？
様々な疑問を抱きながらも、妖精との出会いを夢見て、スペランカーは冒険に旅立つのであった。だが、そこには、、、、！？
というわけで、かなりつっこみがいのあるストーリーなんですが、最終目的は邪悪の神ゲイラを倒してフェアリーランドに行き、人間の世界に光をとりもどす。っつーことらしいです。
しかし、三人の妖精を助け出すとか言ってるけど、、、妖精いっぱい出て来ます。なんか勇者が三人いるのとごっちゃになってるっぽい。
あと、邪悪の神ゲイラ？--->こいつ出て来ません。最後にどんでん返しがある。そんな事よりも、この文章で注目したい所は“スペランカーは、地底洞窟のピラミッドで財宝といっしょに、あのフェアリーランドのことを書いた古文書を見つけた！”
この部分の記述であろう。これはスペランカー史においてかなり重要である。
なんとあの初代スペランカーのクリアの時の足下にあった財宝の中に古文書があったらしい！！うーん、ということは奴はあのあと転職したかったんだろうか。それもエスパーか聖職者に、、、。
エスパー、、、エスパー清田？いや違うか。あいつテレポートできないし。
聖職者、、、なんだろう洞窟で悟ってしまったんだろうか？
探検家は相変わらず洞窟潜ってたんだろうな。あと、この文章のスペランカーって人名なんだろうか、ちょっと気になった。
